This book

読んで良かった本、栄養になった本の記録です。

『インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法』/ジョン・ブラッドショー

 

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕

 

 ずばりのタイトルですけど、インナーチャイルドについて詳しく知りたいと思い、図書館で借りた本。記載のワークをやってみていたことを除いても結構読むのに時間がかかった。海外の本だからか結構シビアというか、載ってる実例がつらいものも多くて、なかなか。この著者自身も結構な紆余曲折を経ていらっしゃって、なかなか。でもこの本を読んで、「(自分も他の人たちも)大人の誰もが自分の中に子どもの自分を内包していること」「自分の親も子どもだったこと」を改めて理解し、より良い消化(昇華)につながったと思います。それって当たり前のことかもしれないけど、本当にはなかなか当たり前にわかっていることではなくて、そこを理解することが「本当のあなた(私)を取り戻す」にあたりまず必要なことなんじゃないかと思います。

 

本書には様々なワークが載っていて、一人でもやれたり、誰かとやれるものでもあるので、少しずつでも試していくといいんじゃないかと。昔の自分や親を振り返るワークの数々。私はこの本の前に『ハーバードの人生を変える授業』という本に出会っていて、それは何度も読み返してためになっている本なんだけど、ちょうどこのインナーチャイルドの本を読む前に「今までつらかったことや悲しかったことを全部書き出す」的なワーク(ハーバードの方に載っているワーク)をやったばかりだったこともあって、こっちの本でのワークがちょっとしやすかったのもありました。要は、自分の人生をいかに細かく掘り起こして徹底的に湧く感情を感じ取り消化(昇華)するかが大事で、それはもうやってる途中で泣くしつらいし悲しいし悔しいし凹むし散々なんだけど、でもそうやって内側に積み重なったものを出し尽くすと「あっ…」てなるんですよね。すっきり。

 

ワークをやってもやっても、完全に出し尽くすことは無理かもしれない。人間は蓋をしたり忘れたりしてると見せかけて本当は今までの全部を記憶しているらしいから。自分では気づいてない、忘れてることも覚えているらしいから。それって終わりがないようで救いがないように思えるかもしれないけど、それでも今ひとつずつ掘り起こして、ただ見つけて感じてってするだけで、消えて行ったり、捉え方(認知)を変えることができる。それで少しずつ救われていく。自分の過去のこれが今のここに影響していたのか、ここにつながっていたのかとわかっていく。わかったら、私は結構楽になりました。何が問題かがわかれば、答えは自然とやってくるので、やっぱり何が問題かを認識することがまず大事なんだなあと改めて思いました。自分の人づきあいや仕事、人生そのものにおける癖やパターンは何なのか?どこから来ているのか?を知るには、インナーチャイルドは良いテーマだと思います。ちなみにツインレイ理論っぽいこともまた書いてあって、なんかもう本当によくできてるなーと。。。しみじみ。